食いしん坊ダイキチの食と酒!探訪記

食いしん坊でジャンル問わず食べ歩いています。食べログのレビュワーもやらせていただいています。いずれは安くて旨い酒を紹介していきたいですが、今は酒と一緒に楽しんだ食事のレビューが中心。

2016年09月

念願の再会。探求と吟味を重ねた三谷の寿司

紀尾井町ガーデンテラス。この新たなランドマークに三谷さんの新店がオープン。再びお会いできることを楽しみにダメもとで直近の予約を取ると、なんと数週間後に個室が取れるということで、期待に胸を膨らませて伺いました。
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やはり三谷さん。細かな食材ひとつひとつにまでこだわり抜く姿勢で伝統ある寿司の姿はもちろんのこと、新たなる寿司の楽しみ方としてワインとのマリアージュまで。飽くなき探究心が生み出す料理を楽しみにする方々が集って、今は事情あって休止している四谷の本店は、予約数年待ちという状態というのはかなり有名なお話です。

そして人柄ですね。三谷さんは接客には絶対妥協しない。ここまでのお店に仕上げて今なお、決しておごることなどなくお店に来たお客さんは常に気持ちよく帰っていただく、そう考えたお店作りを続けておられます。

さて、前置きが長くなりましたが、個室でその吟味し尽くされた料理の数々をいただきました。今回ご担当いただいたのは紀尾井町の副店長・加賀美さんです。
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しかし、利休茶室をモチーフに作られたという個室もまたなんと立派で落ち着くこと。その設え、蛇口が蹲に見立ててあるほどこだわり抜かれています。4〜5席が個室、12〜3席がカウンターで17〜8席のお店だそうです。
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器がまた美しい。これは三谷さん、以前からこだわられていますが、担当の職人さんが自ら使う器を選び抜くようです。
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 ガリの器さえも美しいですね。

いよいよ、食事です。お寿司もお酒もおまかせコースで。マリアージュを楽しませていただきました。ちなみに、お酒もこだわり抜いた品々ですが、お酒やマリアージュについてはブログの別記事などで細かく書きたいと思います。このレビューはお寿司を中心に。
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まずは秋のこの季節、夏の名残から。
・千倉の黒アワビ
なんとひたすら2時間、手で洗うそうです。肝を食べ、身を食べ、昆布の風味を感じながら、竹を象ったおちょこで無濾過の十四代をいただきます。絶妙すぎるマリアージュ。
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続いて、走り。
・戻りガツオ
・サバ
濃厚なネタに合わせるのは赤ワイン。魚の香りがとても立つ組み合わせでした。
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続いて出てきたのがこれまた信じがたい絶品。
・フカヒレ、マグロの皮ぎしの脂のせ
マグロの皮ぎし、一番旨味の詰まった部分を、全部筋を取りながら手作業で集め、フカヒレと合わせる豪華すぎる品。フカヒレは穴子の煮汁で炊いてあり、しっかりとした歯ごたえ。この手間暇かかった作業が生み出す料理に脱帽です。
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・小樽ボタンエビ
・対馬ののどぐろ そのまま
油通しです。小樽のボタンエビは200度でわずか8秒。
対馬ののどぐろは醤油味と成っておりそのままいただきます。
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・大トロの炙り
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・筋子の裏ごしご飯
これで酒肴はシメです。大トロの炙りはまさに力強い一品、そして筋子の裏ごしご飯は文字どおりに筋子の裏ごしがご飯の下に敷かれていて、強烈な筋子の味わいとご飯が渾然一体となった感動的な品でした。

さて、いよいよ握りです。
ここでこだわりの酢飯を。赤酢、黒酢、米酢をブレンドしたオリジナルの酢飯。
最近は赤酢を使った酢飯を出すお店が多いですが、赤酢はコクが強いがクセも強いので基本的に気温を意識して配合するそうです。

夏は塩味、秋は醬油味ベースに味付けをしていると。
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以下の順で登場。
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・真鯛の昆布締め…昆布のねっとりした旨味と身の締まった天然鯛が見事に調和
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 ・メイチダイ…熟成した鯛の独特な味わい
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 ・白海老…富山名産。優しく上品な甘み
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 ・トロの酢漬け…これは絶品!酢漬けにしたトロ。大変に手間のかかる仕事だそうです
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 ・赤身の漬け…ねっとりサクサクの味わいが見事
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 ・白イカ…細かく入れられた包丁に醤油がしみてサクサクといただける
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 ・コハダ…酢の締め方が絶妙
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 ・新子…なんと!新子がいただけるとは。この小さな魚を仕込む仕事には脱帽。しかし最近は秋のこの時期でも新子を漁っているのだそうです
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 ・ウニ巻き…寿司でウニを食べるなら海苔と食うべし!こだわりの一品
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 ・イワシ…旬ではないイワシを工夫で食わせる一品
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 ・軍鶏の卵焼き…原料は軍鶏の卵で1個500円以上するらしいです。鶏肉のような味わい
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・穴子の白焼き/ツメ塗り…贅沢に両方の食べ方でアナゴをいただきました
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 ・干瓢巻き…直接煮汁で煮詰めた珠玉の干瓢巻き

家族たちはこれで打ち止め、お腹いっぱいでしたが私はさらにお勧めを2品。
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 ・マグロの皮ぎし脂中落ち…酒肴で出てきたとてつもなく手間がかかった中落ち
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 ・戻りガツオ…こちらも酒肴で出てきた旬の戻りガツオ
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デザートは南高梅のシロップ漬け。梅の色合い、甘酸っぱい味わいがこれも見事としか言いようがない。

もう、感服です。素晴らしいの一言。
一品一品にかかっている手間暇、仕事が半端じゃない。
そして、職人さんが直接、握りをお客さんの手に渡してくれる。これ実は伝統的にはこのやり方であるべきなんです。温故知新につなげ、心を感じられる寿司。三谷さんの探求の深さを改めて感じました。

ただ、40,000円超えは若干高いと感じます。あと、イワシは残念だった、という評価も同行者から聞こえたので、その分を差し引きます。

四谷・三谷もいつとは決まっていないものの再開する予定だそうです。もちろん予約は至難の技ですが、紀尾井町に通わせていただきつつ、数年後でもいいので四谷の予約も取って伺いたいものです。

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良い雰囲気で静岡の味を

池尻大橋と三軒茶屋の間、三宿にある静岡の郷土料理、酒とおしゃれでありながら安心できる空間にこだわったダイニングバーです。

店主の城澤さんは御殿場市出身、生粋の静岡県民。郷里の味を手軽に堪能させてくれるお店になっています。

静岡といえば、ご存知、静岡おでんですね。黒い色味とは対照的なあっさりと風味ある出汁の味わいが見事です。こんにゃく、卵、大根といった定番のおでんダネも普段とは違った味で楽しくいただけます。
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もう一つ、人気の静岡飯といえば焼きそばですね。富士山焼きそばというネーミングで城澤さん特製の焼きそばがいただけます。もちろん美味いです。これも出汁がしっかり効いてますね。
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お酒は城澤さんイチ押しの静岡地酒はもちろんですが、お店の雰囲気にもぴったりと合うウイスキー各種もおすすめ。希少種もあり、つい飲んでしまいました。

LEDAIG(レダイグ) 1979年ヴィンテージ 
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ボウモア28年
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ダルモア12年
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ニッカシングルカスク原酒12年
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どれもかなりの希少種。ニッカの原酒なんて初めて知りました。コク深く、香り高いウイスキーの数々でした。

大人な雰囲気かつ安心できる空間へまた足を運びたいものです。 

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ガード下に出来た新店舗の中で一番良いかも

グランツリー武蔵小杉近く、駅の南側のガード下にオープンした何店舗かの飲食店。そこそこの年数小杉に住んでいる人間からするとまた出来たの?的な感じであまり食指が動かなかったのですが、最近ネタ集めのために行っています。

いつも食事時になるとお客さんでいっぱいになっているこちらのお店。どんなものかと行ってみると、17時過ぎの訪問にもかかわらず「ご予約は?」と聞かれ、19時前までであれば…と言われる始末。こりゃすごい人気だと思いつつ、そんなに長居をするつもりではなかったのでOKと言って中へ。通りに面した席に案内してもらいました。
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後ろのことを気にしてか、次から次へとオーダーを取ってもらえる感じでしたが、食事自体は特に急かされるわけでもなく、快適に出来ました。

ファーストドリンクはこの日はシンハーのドラフトがなかったのですが、代わりにハイネケンのエクストラコールド。良いですね。洋物好きなので。
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嫁さんはシンガポールの国民的ビール、タイガーで。ロンググラスをくれるのが良いです。同じ瓶ビールを飲むのでも全然違う感じがします。 

食事のオーダーはスペシャルメニューの豚肉とホワイトアスパラガスの生春巻き、定番のパクチーサラダ、アジアンスパイシーチキンウィング。
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生春巻きは中心に太いアスパラが1本。生ハムのような豚肉に巻かれ、その外側にライスペーパー。ナムプラーとマヨネーズの調味料でいただきます。味は、とても良いです。生ハムの塩気と他の具材との調和が素晴らしい。ただ隣接する春巻きとライスペーパーがくっついてしまうのが難点。盛り付ける時に離した方が良さそうですね。

パクチーサラダはゴマ油の調味が良い。スパイシーチキンウィングは結構辛いんですが、酒のつまみには最高。ついつい夢中で食べてました。

2杯目は白烏龍茶ハイにしましたが、なんと、とても個性的なジョッキというか、コップで登場。こういうこだわり、良いですね!嫁さんはマレーシアなどが原産の柑橘類、カラマンシーのサワーを選択。シークァーサーよりもキリッとした酸味が特徴ですが、こうした飲み物も味わえます。
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チキンウィングを食べてしまったので、四川風よだれ鶏と川エビのフリットを追加。いやー、またまた旨いつまみが来ました。ジャスミンハイを追加して2杯も飲んでしまいました。
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18時40分頃、退店。店内は8割方埋まってたでしょうか。19時予約の方もいると思うので、そうなると満席ですね。さすが。

勢い任せの店もあるガード下の中で、味の面ではもちろんですがインテリアや店員教育なども含めて、一番頑張っている店舗ではないでしょうか。女性のお客さん比率がとても高いので、清潔感にも気を配っていますね。

他にも試してみたいメニューがあるのでまた行くと思います。
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宮崎料理という名の感銘

渋谷の地において、これほど感銘を受けて通っているお店はないかもしれません。自分の中では宮崎料理というジャンルを知り、旨さを知り、ハイクオリティであることを知らしめてくれたお店です。

結構ブームになったことも手伝ってか、今でこそ名が通っていますが、チキン南蛮、冷汁といった料理はこのお店から広まったような気もしています。特に、サクサクの衣に絶品のタルタルソースでいただくチキン南蛮は僕の中では未だこのお店を超えるものはいただいておりません。
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また刺身の盛り合わせや野菜料理、鶏肉料理というベーシックなメニューに至っても食材が吟味された品々で、出てくるたびに楽しみを与えてくれます。
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刺身は新鮮そのもの。しかもなんともお得感のある大きな切り身。満足度はとても高いです。野菜も旬のアスパラや椎茸がカウンター上に並べられ、そこから料理に仕立ててくれます。
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そしてお酒。もちろんメインは焼酎です。個人的には宮崎の芋焼酎はとても好み。鹿児島のものよりもクセが少なく、優しい味わいのものが多い気がします。もう有名すぎるブランドになった「霧島」は定番ですが、個人的に好きなのは「山ねこ」。これも定番ですね。

この日は一壺春(いっこしゅん)、心水(もとみ)というこれも宮崎さんの焼酎をいただきました。
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ロックで頼むとグラス一杯に波々と注いでくれるんですね。これもお得感がたまらない。注いだ後は、他から注文が入らない限り、一升瓶を置いていってくれます。

当時の同僚を何人も連れて行きましたが、皆さん絶賛。僕の株を大いに上げてくれました。気がつけば連れて行った方がリピーターになってたり。
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レビュー書いてても思い出して行きたくなる、とっておきの名店です。

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心の底では期待しているが…

渋谷のマークシティ横の坂を神泉に向かって登った先にある、熊本料理の居酒屋、新市街。この近辺の別のお店に行った時、外観を見かけて気になって、行ってみたら馬肉料理や熊本の地の食材をふんだんに使って工夫をこらされた料理が美味しくて、すっかり気に入ってしまいました。

時には集まりで利用したり、友人を連れて行ったりもしました。2013年頃はしょっちゅう顔を出していました。

看板は馬肉料理ですが、熊本名産の高級地鶏「天草大王」を使った料理も美味かったですし、ひともじぐるぐるなど、変わった名前の野菜料理も目を引きました。
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料理の薀蓄も立っていて、料理に合わせるワインのセレクトも良かったのです。
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中でも、馬肉合うワインとしてセレクトしていただいたGuy Allion Touraineは様々なフレーバーの果実テイストが清涼なソーヴィニヨンブランとして馬肉の香りを邪魔せずに入ってくる名品でした。なかなか買えない希少ワインです。
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赤は熊本名物、からしレンコンに合うという驚愕のChateau de Cabriac。シラーが主体でグルナッシュなどをブレンドした南仏のワイン。スパイシーテイストがからしレンコンのスパイシーさを打ち消すことなく互いに高め合う味わいでした。

こうした感動があったわけです。

が、忘れもしない2014年の秋。友人を連れて訪問したところ、残念なことがありました。あれほど美味しかった馬刺しが冷凍になり、料理の味付けも全体的に濃すぎる、通っていた時期とはかけ離れたクオリティになってしまっていました。
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確かに、研究熱心なお店なので、料理のメニューはしょっちゅう変わっていました。懐事情もあるでしょう。ただ、品質を落としちゃいけない。何度も通ったからこそ、わかるのです。2013年当時のクオリティに戻って欲しいですね。

今度ふらっと寄ってみて、かつてのクオリティを取り戻しているか、確かめに行こうと思います。それまで、点数は3としておきます。 

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